2015年7月18日 (土)

闇夜のステージ

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上越線の勾配は、上り列車については概ね水上から高崎まで下り坂が主になります。
そのため、蒸機が確実に給気運転をするのは駅発車シーンのみといっても良く、どうしても迫力あるシーンを得ようとすると、停車駅を目指してしまう形になります。

今回の夜間運転では、後閑、沼田、渋川、新前橋に止まるとのこと。
ならばと、ある程度構内の広そうな渋川で発車シーンを狙うことにしました。

ホームにはもちろん照明がありますが、撮影しようとするこちら側はほぼ真っ暗。
ところが、発車後、ドレーンを切ると、吐き出された煙と蒸気がホーム照明を浴びて浮かび上がり、なかなかの雰囲気になりました。

このようなシーンを見ること自体、機会が殆ど無くなってしまっています。
増してや、通常ダイヤでは日の短い時期でも渋川発車時点では日没直後で薄暮が残る頃合い。
この場所での闇の中での発車シーンは、このような夜汽車を仕立てることでもないと見ることが出来ない貴重な機会になりました。

また、設定してくれることを期待したいですね。

2015年7月15日 (水)

嗚呼、無情…

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日が短く、普段の運行ダイヤ上で途中で日没を迎えてしまう時期は別として、本格的に夜間に上越線で旧客での蒸機運転を設定したのは訓練運転等ではあったような気がしますが、もしかしたら営業列車としては初めてかな、とも思います。
5月には、横川までの信越本線で行われています。そういえば、どちらも上り列車が夜行蒸機列車というものでした。(信越本線下りは、蒸機は編成最後尾にブラ下がり)

今回設定された夜行蒸機列車の高崎への上り列車の仕立て方は、日中の運転時と同様、駅構内外れのターンテーブル脇の駐泊線から出区、一旦、駅ホームを通り過ぎて転線、客車前にバックで入るという流れ。

見慣れた場所も夜の帳が下りた後ではまた雰囲気が変わって感じられるのが面白いところです。

留置線が何本かある水上構内は、夜間照明がありそうな雰囲気でしたが、訪れてみると、殆ど明かりは無く、発車シーンが撮れるかどうか微妙なところ。
水銀灯でもあるかな?と淡い期待を抱いていたのですけどね。

気温はさほど低くないものの夕方まで雨模様だったこともあり、湿度は高く、発車時に吐き出される蒸気はすぐには消えずに良い感じに残りそう。

待つことしばし、汽笛吹鳴の後、盛大にドレーンを切って動き出した列車。
その時、C61の正面に光が当たりました。

あれ?

撮影者が照明を当てているのかと思った時、EH200牽引の下り定期貨物が無情ににも水上駅ホームへと滑り込んでいきました。
まるで9回裏、二死満塁で2-3と追い込まれた4番主砲の打席で勝負球が投げられた瞬間、無情にもCMに切り替わった、そんなタイミング。

貨物が通り過ぎた後は、目当ての列車は既に構内外れまで移動済み。
テールランプだけを見送る形になってしまいました。

こんなこともあるのですねぇ。思わず絶句。
(画像の右端に、EH200の車端部が若干映り込んでいます)

2015年7月12日 (日)

薄暮下に浮かび上がるハドソン

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ターンテーブルによる方転時はまだそこそこ明るかったのですが、いつもの給水、到着整備を始める頃には、それなりの暗さに。空にはまだ明るさは残っていましたが、山が間近まで迫る地形なので暗くなるのが幾分早い感じですね。

高崎-水上の蒸機運転は普段は日中になりますので、さほど心配はいらないのでしょうけど、やはり夜間での運転になると整備時に明るさが必要になります。
まだEF64の駐泊があった頃合いであれば構内照明などもあったかもしれないのですが、建屋そものもが更地になっている現在ですので固定照明はなし、ということで登場したのが工事現場で用いられるような移動式照明。
発電機と水銀灯が一体となったものを準備して、C61に光を当てるということをしていました。

普段とは異なるライティングはなかなか新鮮。
願わくば、もう少し引きが取れるような場所に留置してくれたりすると良かったかな、というところですね。
見学者用通路の柵が意外と機関車に近いので、撮影画角の自由度が低かったのが惜しく感じました。

出区までの僅かなひととき。
まもなく、高崎に向けての発車準備作業が始まります。

2015年7月 9日 (木)

薄暮下の転向作業

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今回設定されたSL蛍のダイヤは、水上着18:45。

日没は19時過ぎという頃合いなので、列車到着後、構内外れにあるターンテーブルで転向作業をする時は、まだ空に明るさが残る時。
撮影日は時折雨が降る曇りでしたので、快晴下よりは暗いとは思いますが、それでも夜というのはまだ少し早いようです。

もう少し周囲が暗かったら雰囲気も違ったかなとも思いますが、いつものレギュラー運転時の天気が悪い時の転向とあまり変わらない仕上がりになってしまいました。
中途半端の明るさだと、雰囲気を残した形で仕上げるのはなかなか難しいな、と今更ながら感じます。

ターンテーブル上に架線が張られているのは水上の特徴ですが、それを有効に活用していたEF55が先頃鉄道博物館入りしましたので、この先、架線部分はどうなるのでしょうね。

2015年7月 6日 (月)

梅雨空の下で

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JR東日本でC61を復活した際、高崎に配置されている旧客も改めて整備され、出番が増えるようになりました。
12系も現役蒸機末期に登場していますので、時代考証的にも蒸機との組合せとしては“あり”のはずですが、やはり編成美としてしっくりくるのは旧客の方。
高崎の12系は、今となってはオリジナル塗色で残る数少ない編成の一つで、『JR』マークも撤去されているのですが、やっぱり塗色が目立つということも印象に影響を及ぼしているのかも知れません。

さて、その旧客を使用した一風変わった列車が設定されました。
SL『蛍』。
夜間運転をメインに考えた列車で、高崎を夕刻出て水上へ。返しの水上発は日もすっかり落ちた21時近く。
夜汽車の雰囲気を味わえる貴重な列車だと思います。

晴天下であれば日没間近の17時半頃というと大正橋も順光になるかと思いましたが、試運転当日は残念ながら梅雨空の下。おまけに弱いながらも南風ということで、煙も少し流れてしまい残念な感じになりました。

ま、梅雨空の下での運行ということで、ご容赦ください。

2015年7月 3日 (金)

揚げたて天ぷらで昼食を

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てんぷら屋、というと駅前のチェーン店や神保町の「いもや」を除いて、どうしても敷居が高くなってしまう感がありますが、早稲田からもさほど遠くないところにあるこの「高七」はお昼にランチを出しているということで、暖簾をくぐってみました。

注文を受けてから揚げてくれるので出来立てを味わえます。
訪問した時はてんぷら定食をオーダー、エビ、キス、烏賊、茄子、サツマイモに大根。
ネタで大根というのは初めてでしたが、一口目はそのままでということで頂いたところ、ホクホクの大根が程よい感じでなかなかでした。

この内容で税込864円。とても美味しくいただきました。
この他にも日替わり定食というものもあり、それは税込1000円で頂けるとのこと。

ピーク時間は近所の会社勤めの方で一杯ですが、午後1時を過ぎると少しは落ち着く感じのようです。

2015年6月30日 (火)

大井川鐡道からは断られたようで…

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名古屋市では、数年前にJR西日本からC56を借り、あおなみ線で蒸機運転を行いましたが、首長サイドでは将来的に恒久運転を目指したことを考えているそうです。
そのため、大井川鐡道(大鉄)へ協力打診をしたそうなのですが、結局のところ、過日“お断り”されてしまったとか。

真岡鐵道のC11がJR東日本に貸し出されて各地で運行されているので、大鉄でも貸し出しが実現すると面白い展開になるかな?と思っていたのですけど。

貸し出しが実現すれば、それなりに大鉄サイドでも貸出料といった増収が見込めるはずなので悪い話ではないと思われますが、どこかに何か問題があったということなのでしょうか。
ちなみに報道によると市側の貸し出し車両想定はC56で、それに対し大鉄側では現在使用していない車両の整備費負担を要請とした話です。使用していない車両というと日本ナショナルトラスト所有のC12だけですから、その復活を大鉄側はこの件に絡んで想定していたのでしょうか。

市側の予算では、「環境調査費」として2000万円の予算が付いていたとのこと。
運行に際しての警備費や車両輸送費、車両借用料を含んだ金額だとすると、各地で行われるイベント運転時の予算として、大都市名古屋近郊での蒸機運行を想定しているにしては設定額が低すぎる気もします。

地元自治体への運行協力要請、日中運転本数削減によるコスト低減、経営からの名鉄撤退と地域経済活性化支援機構支援が相次いでニュースになっている大井川鐡道ですので、気になるところです。

≪参考≫
■毎日新聞Web
「名古屋市:SL復活に暗雲…レンタル断られる」
http://mainichi.jp/select/news/20150526k0000e040199000c.html

2015年6月27日 (土)

名鉄傘下から離れることになった大井川鐡道

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昨年好評だった「機関車トーマス」イベントを今年もはじめた大井川鐡道。
二年目の今年は赤い機関車「ジェームス」も登場するそうですが、新たに新金谷の大代側線で部品取用として保管されていたC12 208を改装して「パーシー」として登場させたとのこと。(いつの間にか、移動していたんですね)
9600を改装して登場させた「ヒロ」と合わせて期間中は賑やかになりそうです。

で、その大井川鐡道ですが、ここへ来て経営面で動きが出てきました。
赤字補填のために地元の協力を求めていた同社ですが、政府系の地域経済活性化支援機構に支援を要請したとのことです。

これまでの主力株主は名古屋鉄道で名鉄グループの傘下だった同社ですが、今後はグループを離れて生き残りを模索していくということになりそうです。

趣味的には賛否あるトーマスイベントだと思いますが、予約はほぼ満席が続いているとのことで、新たなスキームの下で再起を期すことを願うばかりです。

元東急の7200も動き始めましたし機会見て訪ねてみようと思います。

《参考》
■地域経済活性化支援機構 Web
『大井川鐡道株式会社及び大鉄商事株式会社に対する再生支援決定について[PDF/13KB] 』
http://www.revic.co.jp/pdf/news/2015/150529newsrelease.pdf

2015年6月25日 (木)

撮影地は気付かないうちに少しづつ変化する

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新年度を飾った磐西でのC61運転も無事終了し、7月中旬からはいつものC57によるレギュラー運転が始まります。C61の運行は普段運行されない形式ということで注目を浴びた設定だったと思いますが、設定された一ヶ月間はあっという間だった感じ。
もっとも、通常行われる地方遠征のように“営業運転は2日間”という設定日数ではなかったので、撮影する機会はそれなりに多く用意されていた点は良かったですね。

年に何回かは、機関車を相互に出張させる、なんてことを考えられるようになると楽しくなりそうですが、機関車によっては保安装置の関係で営業列車を首都圏では運転できないものもあるみたいなので(非営業列車であれば大丈夫みたいですね)、簡単な話ではなさそうです。

さて、折角の非電化C61運行ということでもあり、“C61らしさ”を意識したカットを意識していましたが、山都の一ノ戸川橋梁の北側は手摺りが無く、車両の足回りまで綺麗に見通せる場所。
順光側は、折角の蒸機列車も足回りに手摺りがかかってしまうので、敢えて逆光なのを承知の上で手摺りがなくスッキリと見渡せる北側からサイドビューを狙ってみることにしました。

で、現場に着いてあれ?と。
橋梁の下側にコンクリート電柱があり、一部が車両にかかってしまう感じ。
以前は綺麗に見通せることが出来た記憶があるので、おかしいな、と思って調べてみたら、少し前までは無かったもののようです。
少なくても、2013年11月まではありませんでした。

少しづつですが、沿線も変貌を遂げているようですね。
木が伸びてしまって見通しし辛くなる、という話は見聞きしますが、変化が無いようにみえて、実は気付かぬうちに変わっているということに改めて気付かされた一件でした。

2015年6月15日 (月)

気温が高い時はのど越し系

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靖国通りの曙橋駅最寄りの住吉町交差点から、かつてのフジテレビ本社社屋があったところへと向かう道を入ってしばらくすると、ちょうど東京女子医大の裏側に位置するところにこのお店『蕎麦酒房かねこ』さんがあります。

ふと、美味しい蕎麦を味わいたくなったのでネットで情報調べていたら、行き当たったお店。
夜は店名通りにお酒を頂くお店になるようですが、日中はランチをやっているとのことでお邪魔してみました。

女将さんのお話では二八蕎麦とのことですが、会津坂下「水車」よりは蕎麦も太くしっかりとしたかなりのコシがあるもの。

ちなみにセット、蕎麦に小天丼、小鉢にサラダとデザートが付いて950円とは驚き。
蕎麦だけでも十分なボリュームなのですが、全部頂いたら夜までお腹が減らない状態になりました。

なかなかめっけもんなお店でした。
ちなみに駐車場はないようなので、クルマで行かれる方はご注意を。

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